お知らせ

 

黒木師範逝去により、当道場長ブログは、絶筆となりましたこと、
謹んでご報告申し上げます。
新生錬成会として、近日中に新たな形でブログも公開してまいります。

2012.1.28  都城合気道錬成会理事会

合気道魂

2011.10.08 Saturday

 

いざ行かん、万有愛護の道
 合気道は武道である。その行き着くところは「万有愛護」の境地。武道とは行動学、「人はいかに動くべきか」、その動きの先には「和合」「万有愛護」が見えてなくてはならぬ。殺人刀から活人刀、武とは人を活かす道に繫がらなければ存在価値はなく、またやる意義もないだろうと思う。「人を活かす道」、武道とは、合気道とはそういう道であると確信している。

道場長:黒木博道

精神力④


2011.10.05 Wednesday

 敢闘精神 ファイティングスピリッツ
 武道で培える典型的な精神、それは闘志である。風林火山の「火」の部分に顕著に現れていると言ったら良い。いかにすばらしいテクニックを備えていても、これがなければ負けてしまう。
 人はいろんな場面でこの精神が必要になる。これぞ気の力、日頃から密かに鍛えておかないと、いざというときに役に立たないことになる。静かなる闘志、それを感じさせるのが大人なのかもしれない。

道場長:黒木博道

精神力③

2011.10.03 Monday

 不諦 ネバーギブアップ
 「決して諦めない」。持ち続けていたい精神力である。人生において進学・就職のとき、それが必要になる。またそれらの最たるものが、資格試験等であろう。5回も6回もチャレンジして合格の栄冠を勝ち取る、強い精神力の持ち主もいる。この精神力は様々な場面で必要とされる。この精神力を武道の鍛錬を通して得ることが出来てこそ、武道の存在意義がある。
 生きていく上で最も必要な精神力、それは「決して諦めない精神」。「初志貫徹」「不諦這上」。

道場長:黒木博道

精神力②

2011.09.27 Tuesday

 不動如山
 風林火山の「山」の意味するところである。安定感の代名詞ともいうべきものか。持ちたい精神力のひとつである。
 精神力の不足を身を以って知るのは、30歳を越えた頃だ。もちろんほとんどの人が、一生不足を感じながら生きて行く。不足のところにニーズが発生する。そのニーズに応え得るもの、その最たるものが武道であると確信している。応えられなければ武道とは言えない。

道場長:黒木博道

精神力

2011.09.26 Monday

 風林火山
 武道を始めるとき、多くの人が求めるもの、それは精神力。精神力とは?
精神力を考えるとき、頭をよぎる言葉がある。戦国の武将・武田信玄の旗印「風林火山」。精神力とはこういうものじゃないか、こうあったらいいと思う。我が身を振り返ってみる。まだまだ遠いな。

道場長:黒木博道

宮崎研修

2011.09.24 Saturday

 舞の武道

 午前中の稽古を済ませ、午後宮崎へ。本日の研修参加者は総勢6名。昇段審査を受けた会員が2名。少し緊張感があったのか、当初はやや硬い動きのようだったが、時が経つにつれ、いい動きになって行った。審査はやっぱり緊張するものなんだな。
 今日も毎回の如く、武道講義と実技。実技は前回から、大きな動きでやる気形鍛錬法を主体としたものになっている。
 「合気道は舞の武道である」。合気道開祖を彷彿させる野中師範の動きは、ため息の出るような美しさと威力を備えたものだった。
 
道場長:黒木博道

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基本鍛錬は標準形で

2011.09.23 Friday

 

合気道の技の過程は、出合い→捌き→攻め→入り身→処理と進んでい くのを標準形とする。応用形・変化形は、捌き→処理、攻め→処理というような形を可能としたものである。究極的には出合い→処理が可能になると思われる。 合気道の技の幅の広さと奥の深さを感じさせる。もちろん処理にも標準形と応用形・変化形が存在する。
 標準形を徹底的に鍛錬することにより、応用変化が可能になることを、しっかり認識し捉えることが当面の課題となる。初心者は先ずは標準形を繰り返し稽古すべきである。

十文字

2011.09.22 Thursday

 出合い→捌き→攻め→入り身

 

合気道の技の過程を丁寧に辿ると、入り身までは四方の動きになる。つまり、十文字を描く形が出来上がる。処理は丸い動き。十文字にマル、見たことのある図形だが、それとは関係なく偶然そうなったまでのこと。技の分解は本当に面白い。
 今まで、「四方投げ」は技の名前に忠実に、四方をキッチリ意識してやって来た。四方・十文字は合気道の技の共通性とも言える。

二つの形を身に付けよう

2011.09.20 Tuesday

 

合気道の技は二つの出合いの形で始まる。二つの出合いが左右で四つの出合いになる。そして捌きが左右、合計八つの捌きに発展する。攻め、入り身を経て基本の処理が六つ。何と八×六で四十八手の完成。
 二つの出合いが八通りの入り身に発展する。入り身までを徹底的に鍛え上げれば、おのずと四十八手の技の完成につながる。処理も幾種類もあるので、四十八手どころか百をゆうに超えて行くだろう。二の三乗で合気道の技を創る。

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生命体に共通するもの それは防御本能

2011.09.15 Thursday

以前散歩の途中、子猫とヘビの格闘シーンに出くわしたことがあった。生まれて間もないやっと歩くような子猫が、小さなヘビを相手に立派に戦う姿勢をとるではないか。ヘビはヘビでかま首を持ち上げ、噛み付き体制に入っている。誰からも習うことなく、生まれたときから戦う術を知っている。それに比べて人間は・・・。あまりにも高等動物になりすぎたのか、教えられてもなかなかそれが身に付かぬ。嗚呼情けなや。
 栗のイガ、ウニのトゲ、はりねずみの針、草食動物の角、何のために存在するのか。すべてそれは自己防御のため。それでは人間は。
 人間も似たようなものを作ればいい。合気道の要素に三角がある。己の体の前に三角を作れば先ずは自己防御の形ができる。それから始まるのが防御の技。三角の照準は? これは企業秘密。

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一所懸命

2011.09.14 Wednesday

 一つ所に命を懸ける
 「一所懸命」。詩人坂村真民の弟子でもあった、私の書の師藤井敬山先生から、真民はこの言葉が好きで、座右の銘にしていたと聞いた。私も好きな言葉のひとつである。長い人生のうちには、多くの良い言葉に出会う。励ましの言葉、戒めの言葉、人生の指針となるような言葉、思わず膝を叩くような言葉、先人は本当に良い言葉を残してくれたものである。
 たとえ判断能力の乏しい人であっても、そんな言葉を指針として行動すれば、大きな間違いは起こさない。「間違いを起こさない」、これぞまさしく武道で培える行動論理でもある。
 敬山先生曰く、「一芸は身を助く、多芸は身を滅ぼす」。これも含蓄のある言葉である。

道場長 黒木博道

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道場

2011.09.13 Tuesday


 鍛錬場 実験場 研究所
 道場とは? 日々の稽古を行うところ。言い方を変えれば、合気道の武術の要素を鍛えるところ。それは鍛錬そのものの実践の場であり、実験場でもある。大きな言い方をすれば研究所ということになる。
 先達が残し伝えてくれたものを「モノ」にするため、日々鍛錬・実験・研究を重ねてゆくところ、それが道場であると思う。
 創意・工夫・研究なくして、先人に追いつけるどころか、足元にも及ばないだろう。合気道人にとって道場とは、元気が出て最も居心地のよいところだとつくづく思う。

道場長 黒木博道

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基礎鍛錬Ⅲ・Ⅳ・Ⅴ

2011.09.09 Friday

 夏に鍛える
 ここひと月ほどⅢ・Ⅳ・Ⅴの形を使っての稽古をやって来た。Ⅰ・Ⅱの形は「むすんでひらいて」、Ⅲ・Ⅳ・Ⅴの形は「ひらいてむすんで」。
 Ⅲ・Ⅳ・Ⅴの形はどこからやってきたのか、あらためて検証してみよう。下敷きになっているのは、先ずは師から伝授していただいた、先手必勝の形。これを基本鍛錬の技に創り上げた。それをバックアップするのが、宮本武蔵の二刀流と幕末の剣客大石進の左片手突き。江戸時代初期と幕末の二人の日本チャンピオンの裏付けがある。

道場長 黒木博道

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むすんでひらいて

2011.09.05 Monday

 偶然か必然か
 童謡「むすんでひらいて」の歌詞で気が付いたことがある。先日3歳になる孫を預かったとき、オモチャから流れるメロディに合わせて、「むすんでひらいて」の手を教えていたときのこと。驚いたねぇ。孫じゃない、自分が。
 わが錬成会の基礎鍛錬ⅠとⅡの形の手が、童謡「むすんでひらいて」と同じではないか。ⅠとⅡの形の出所は槍と剣である。少年部を指導するとき、この「むすんでひらいて」を引用することがあったが、グーとパーを明確にやる程度だった。偶然か必然か、事実は小説よりも奇なり。
 「むすんでひらいて 手をうってむすんで またひらいて 手をうって」
 これを繰り返すと、わが錬成会の「合気道ウォーキング」になる。

道場長 黒木博道

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朝のひととき

2011.09.08 Thursday

 合キチ軍団
 早朝6時からの朝稽古の面々。オタク・マニア・偏執狂が集まってくる。彼等を束ねる親玉はすでに妖怪に変身しつつある合キチの権化。似たもの同士惹かれ合うのか、いい雰囲気である。
 この合キチ軍団、もうすでに三度のメシよりも合気道が好きになっているかもしれない。そういえば以前、毎朝朝稽古を済ませて出社するツワモノがおったなあ。何はともあれ、大好きな合気道に没頭できる環境を与えてくれる家族に、先ずは感謝。

道場長 黒木博道

8番目の要素

2011.09.03 Saturday

 疾(はや)きこと風のごとく
 技の要素8番目を募集したところ、早速2人の会員が応募してきた。これこれ、この迅速なる動き、これが武道修行の成果。提案してきた言葉も的を得ている。錬成会の模範生だ。
 言葉には能動的な意味と受動的な意味が同居している。三角は攻防二面を如実に現している。三角で攻め三角で護る。合気道の技を分解していると、そういうことに気付く。気付き、それは技の理解につながる。
 円く収めて安定を図る。新政権のリーダー、マルと四角を持ち合わせているようだ。お手並み拝見。

道場長 黒木博道

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募集

2011.09.02 Friday

 合気道の技を学ぶ
 合気道の技を分解してみると、色々な事が見えてくる。もちろん特殊性もあるが、そこに連綿と流れる一般性に目を向けてみよう。先出の技の過程、出合い・捌き・攻め・入り身・処理を始め、三角・マル・四角・連動・均等・不滞・2対1の7要素は、当会のオリジナルの理論である。
 今般さらに要素を1つ追加したいと思う。この追加要素については、会員から募集したいと思っている。技をよく見つめて、ぜひ応募されたい。道場長はすでに頭にある。これと同じものを採用することにしよう。
 理詰め、定義づけは武道の言語化とともに、指導マニュアルとして必須のものである。それは、中学生レベルでも解るものであるべきだと思う。
 「気とは何か」、言葉で説明できなければ、指導に携わる者として失格であろうと思う。

道場長 黒木博道

9月の催事案内

2011.09.01 Thursday

 9月の催事は以下のとおりです。

日曜稽古  9月4日(日) 午後3時~5時 錬成会道場

宮崎研修  9月15日(木) 午後6時30分~9時 宮崎県体育館

宮崎研修  9月24日(土) 午後2時30分~5時 宮崎県体育館

有段者稽古 9月29日(木) 午後7時~8時30分 錬成会道場

道場長 黒木博道